熊野古道伊勢路をドライブ・ウォークする皆さまへ、おすすめランチ4店をご紹介します！

▼目次

＜1＞ほくしょう（熊野市大泊）：旨いラーメンと刺身が楽しめる！

＜2＞お綱茶屋（熊野市有馬町）：花の窟の前で楽しむ地元の味！

＜3＞cafe茶和（御浜町上野） ：地域の特産をじっくり味わうひとときを！

＜4＞すずめ庵（紀宝町鵜殿） ：美味しい蕎麦で伝説を楽しむ！

＜1＞ほくしょう　（熊野古道松本峠大泊登り口　R42大泊海岸交差点から約500ｍ）

旨いラーメンが食べたい時ってありますよね。そんな時この店に来ると嬉しい悩みが待っています。店の一番人気・カレーラーメンか、王道・塩ラーメンか・・・。

カレーラーメン（850円）は、豚肉と玉ネギが入った濃厚でうま辛なカレースープがしこしこした麺にしっかり絡んで、食べるほど食欲が進みもう一口欲しくなります。

塩ラーメン（850円）は、見た目はすっきり、でもスープを味わうとコクと旨みがしっかり。でも飲み込むと後味はさっぱり。具はシナチクがたっぷりあり、何せチャーシューが美味しくてびっくり！そして麺をすすると、旨いスープとしこしこした麺が絶妙に絡んでこれまた満足間違いなし。どちらにするかはその時の気分で選んでみてください。

ここでもう一つの人気メニューは刺身定食（1100円）。魚は仕入れによって変ります（写真はカンパチ）。刺身はプリプリで量もしっかり、この地域ならではの海の幸を味わえます。注意したいのは、その日に仕入れができないと刺身定食はお休みになるそうで、特に市場が休みの土曜日や漁ができない悪天候の日も刺身定食はお休みになるそうです。

＜2＞お綱茶屋（熊野古道浜街道　R42道の駅「熊野　花の窟」併設）

道の駅「熊野　花の窟」のお綱茶屋には、お土産販売や展示とともに食堂があり、地元名物のサンマ寿司、めはり寿司、そして「いざなみ米」を使ったうどんやおにぎりを楽しむことができます。いざなみ米とは、花の窟神社へ奉納される黒米のことで、古代の風味を受け継ぎ、もちもちとした食感が特徴です。

イチ押しは「熊野地鶏うどん」（950円）。濃い目に味付けされた大ぶりの熊野地鶏を噛むと、程よい歯応えとともに旨みがたっぷり。うどんのビジュアルは「太めのソバ？」、でも食べてみると「うどん！」、柔らかく味わいがあります。「古代米おにぎり」（150円）、ビジュアルは「赤飯？」、食べると柔らかく甘みを感じる美味しいおにぎりです。

面白かったのは「一味」、通常の市販ものに加え、熊野産唐辛子を用いた2辛～5辛まで4段階5種類の一味が用意されていて、お土産にもなっています。3辛に挑戦してみましたが、私にとっては辛かったです（笑）。熊野では温暖な気候と豊かな大地のもとで世界の様々な唐辛子を栽培しています。辛いもの好きな方はぜひ試してみてください。

どのメニューも食べてみると「ここ、ならでは！」の様々な美味が溢れています。

＜3＞ cafe　茶和　（熊野古道横垣峠西側登り口　高千良バス停前）

8種類ある定食（1200円）は、ボリュームのあるメインのおかずに加え、煮物・揚物など7品ほどの美味しい惣菜が少しずつ楽しめます。惣菜の一つひとつがどれも美味しく、また、味噌汁、一口デザートまで付いていて、いろいろ食べたい方に喜ばれること間違いなし！料理はすべて手作りで優しい味付け、素材の旨みをしっかり引き出しています。

イチ押しは地元名産の岩清水豚を使った生姜焼。御浜町の山奥で湧き出る岩清水だけを飲料水に使い大切に育てられた豚の肉は柔らかくジューシーで、旨みが絶妙にマッチしています。また、鶏肉の甘酢あんかけは、ほどよい酸味が効いた野菜入り甘酢あんが絶品！という具合に、「こんなのどかなところで、こんなに美味しいものが・・・」と驚くこと間違いありません。

ちなみに、食事メニューには軽食もあり、地元・尾呂志産のまろやかなアッサムティーを手作りケーキとともに楽しむこともできます。（ケーキセット700円）

アッサムティーは明治10年（1877年）にインドから御浜町・尾呂志地区に種子がもたらされ、全国で唯一原木が残っているのは御浜町だけだそうです。地元の方の努力によって製品化された一品をぜひ味わってみてください。

（注）定休日以外でも不定休があり、仕出し対応などで営業開始が遅れたり閉店が早まることも多いようなので、訪問時には電話でのご確認・ご予約をおすすめします。

＜4＞ すずめ庵（熊野古道浜街道南　R42バイパス上野交差点から約800ｍ）

美味しい蕎麦、というだけでなく健康にも良い、それがこちらの「天台烏薬（てんだいうやく）徐福ざるそば」（1000円）。さらにこの蕎麦にプラス300円でかき揚げをつけられます。普通の蕎麦より少し太め、歯応えしっかり、味も濃厚です。薬味に天台烏薬の粉末が付いていて、かき揚げとセットにすると、優しい旨みの「天台烏薬塩」になります。かき揚げもさくさくプリプリで、特別な塩が味をさらに引き立てます。

「天台烏薬」は2200年前に中国の秦の始皇帝が徐福に命じて探させた不老不死の秘薬といわれる薬草です。徐福は現在の熊野市波田須町の海岸に到来し、当時の中国の技術を伝えたとされています。

もう一つのお勧めが女性を中心に人気で見た目もかわいい「てまりランチDX」（1300円）。5種の手まり寿司とサラダ・天ぷら・卵焼き、そしてデザートまで味わえます。どれも美味しく、しっかり楽しめ、満足感が残ります。

他にも、蕎麦はもちろん天丼や鉄火丼がセットになった定食、天むす（2個300円）、鉄火巻（400円）などもあり、美味しい蕎麦に違う味をプラスすることができます。

徐福伝説で有名な不老不死のロマンを、あなたも味わってみてはいかがですか？

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（掲載情報は2024年9月時点のものです）

（ライター：紀宝町しょーじい さん）