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熊野古道エリア 絶景ポイント 車で回ろう!(駐車場ポイント付)紀北町・尾鷲市

更新日期:

紀北町

尾鹫市

東紀州エリアは、熊野古道をはじめとする世界遺産の歴史や、雄大な熊野灘の景色が楽しめる魅力的な地域です。ただ、観光スポットは数多いものの「車を停められる場所が限られている」こともあり、せっかく訪れても立ち寄りにくい場面があるのも事実。

そこで今回は、駐車スペースがある絶景スポットに絞って、紀北町・尾鷲市のおすすめドライブコースをご紹介します。

 

マンボウの丘|東紀州で最初に海を望む絶景休憩スポット

名古屋方面から紀勢自動車道を走って東紀州へ入るとき、多くの方は「紀伊長島IC」で下車します。しかし今回ご紹介するルートは、あえて一つ手前の「紀勢大内山IC」で降り、国道42号を南下するコース。熊野古道の荷坂峠をトンネルで抜けると、すぐ左手に駐車スペースが現れます。

 

 

ここが「マンボウの丘」です。東紀州で最初に海が目の前に広がるビューポイントで、長距離運転の疲れを癒すのにぴったり。駐車場は国道沿いにあり、車を停めてすぐ景色を楽しめる手軽さが魅力です。

少し遠めとなりますが、海が臨めてルートにもよりますが初めて東紀州の海が見える場所とも言っても良いかも知れません。

 

城ノ浜の展望台(名もなき展望台)|熊野灘を見渡す隠れた名所

「道の駅 紀伊長島マンボウ」の手前を左折し、城ノ浜方面へ向かうと、地元でも知る人ぞ知る展望スポットがあります。Googleマップでは「体育館駐車場」と表示される場所に車を停めて、そこから遊歩道を登っていくと展望台に到着します。


しっかりとした登りがありますので、服装や靴などご注意ください。(片道20~30分)

この展望台には特別な名前が付いておらず、あえてここでは「名もなき展望台」と呼びましょうか。

展望台までは2つのルートがあり、整備が行き届いた「Villaお伽噺」(城の浜展望台1写真)付近から登るルートがおすすめです。私は反対側から登ってしまい草木が生い茂っていてひどい目に遭いました。

ただ野生の鹿の親子が出迎えてくれました。この東紀州に住んでいると珍しくはありません。

展望台にたどり着くと、熊野灘を一望する壮大な景色が広がります。平瀬島や耳穴島といった小島が点在し、まるで絵画のような風景に。道の駅に立ち寄るついでに足を伸ばしてみると、思いがけない感動体験が待っています。

高塚山展望台|リアス式海岸を見渡す穴場スポット

紀伊長島の町を過ぎ、国道42号を尾鷲方面に進むと「高塚公園」の看板が現れます。そこを左折して道なりに進むと「高塚山展望台」に到着。駐車場完備なので安心です。

GoogleMAPだと高塚山 展望台Pで表示されます。

車を停めてから徒歩5分ほど坂道を登ると展望台があります。道は整備されていますが、少し息が上がるので歩きやすい靴がおすすめ。展望台に到着すると、リアス式海岸特有の複雑な海岸線と熊野灘の雄大な景色が一気に広がります。

ここから見える「鈴島」は、島の北側が「鈴島暖地性植物群落」として指定されている自然豊かな場所。ただし一般公開されておらず、立ち入りには教育委員会の許可が必要です。遠くからでもその独特の姿を楽しめるのが、この展望台の大きな魅力です。

天満浦|港町の生活感と絶景を味わう

高塚山展望台をあとにし、尾鷲方面に向かいます。
途中、紀勢道に乗って(海山ICより)行くと少し短縮できます。

尾鷲北ICを降りてまっすぐ進むと、船が並ぶ港町「天満浦」に到着します。公衆トイレ付近に駐車できますが、バス停留所もあるので駐車位置には注意が必要です。

GoogleMAPだと尾鷲港天満公衆トイレと表示され分かりやすいです。

堤防に上がると、眼前には尾鷲港の風景と熊野灘が広がり、振り返れば山並みと街の景観が一望できます。尾鷲のシンボル「佐波留島」も間近に見られ、形から「ムーミン島」と言われることがありますが、「スヌーピー」に見えるという声も。

釣り人にも人気のスポットで、取材時にも平日ながら数人が釣りを楽しんでいました。

観光スポットというよりも地元の日常に溶け込んだ雰囲気があり、「旅先でちょっと特別な景色を味わいたい」という方にはぴったりの立ち寄り場所です。

 

中村山公園|尾鷲市街を見渡す定番の展望地

尾鷲市街地で少し高台から景色を楽しみたいなら「中村山公園」がおすすめです。アクセスは市役所方面に向かうと分かりやすく、尾鷲市立中央公民館に駐車可能。

GoogleMAPで中村山公園か尾鷲市立中央公民館で検索がおすすめです。
車の運転が得意でない方はなるべく、遠回りのコースをチョイスしてください。
港町ということで、街中に入ると車道が狭いところがございます。

そこから公園までは徒歩で少し登りますが、先に紹介した展望スポットほどきつくはありません。

公園内には「尾鷲天文科学館」があり、定期的に星空観望会も行われています。天体望遠鏡を備えた施設があるのは、星空が美しい尾鷲ならでは。日中は街並みと熊野灘の景色を、夜は満天の星空を楽しめる二度美味しいスポットです。

展望ポイントからは尾鷲の市街地や山々が一望でき、東海テレビのお天気中継でもよく使われる場所。

野鳥の姿も見られ、自然と街並みの両方を感じられる「ちょうど良いバランスの展望スポット」と言えます。観光やドライブの合間に立ち寄ると、尾鷲の町全体を俯瞰できる良い思い出になるでしょう。

 

行野浦宮島公園|辨財天と海を望む歴史あるスポット

尾鷲市街地から少し外れます。GoogleMAPでは行野浦宮島公園で検索してみてください。やはり大きな道路を通ったほうが良いので国道42号線にいったん出るルートを選ぶと良いと思います。
行野浦は、かつて「元行野浦」から移住してきた人々によって形成された集落で、移住の歴史は約260年にも及ぶといわれています。

公園の駐車エリアに車を停め、堤防を渡っていくと、島に祀られた辨財天が出迎えてくれます。

辨財天は水辺に祀られることが多く、この地でも海に囲まれた小さな島に社が設けられています。宗教的・文化的な背景を感じられるのも、この公園の魅力です。

さらに奥の堤防まで歩くと、遠くに尾鷲の町並み、佐波留島の姿がより間近に迫ります。

見えている陸側は泥岩や砂岩で柔らかい印象を持ちますが、反対側は花崗岩の柱状節理が広がり、荒々しい姿を見せてくれます。昼食時なら地元のお弁当をテイクアウトして、ここで海を眺めながら食べるのもおすすめ。歴史・自然・食が一度に楽しめる穴場的スポットです。

 

九鬼町|漁師町の原風景を感じる短い立ち寄り

尾鷲市街を離れ、国道311号を進むと現れるのが「九鬼町」。堤防がない港町として知られ、海と町並みが視界を遮ることなく広がる景観が特徴です。

今回はドライブの合間に「少し立ち寄る」イメージで訪れました。車は九鬼コミュニティセンターに停められます。GoogleMAPでは九鬼コミュニティセンターで検索してみてください。
行野浦宮島公園からは来た道を戻るようなルートとなります。

短時間の滞在でも、海と生活が一体化した漁村の雰囲気を味わえるでしょう。

町の奥には有名な「オハイ」と呼ばれる絶景スポットもありますが、片道90分かかる登山道を歩く必要があるため、しっかり準備をして挑む必要があります。今回は散策程度の立ち寄りにとどめましたが、九鬼ならではの漁師町の原風景は十分感じることができました。

 

三木浦町|漁業と養殖で栄えた町と、穴場ビーチ

九鬼を出てさらに西へ進みます。GoogleMAPでは三木浦マリンパークとしておきましょう。
最初のスポットはGoogleMAPにはないのでご注意ください。
トンネルを2つ抜けると「三木浦町」に到着します。トンネルを出てすぐの場所(300mほど)には駐車スペースがあり、そこから賀田湾を一望できます。

複雑に入り組んだ海岸線や、対岸の古江町まで見渡せる眺めは壮観です。

三木浦は遠洋漁業や養殖で栄えた町。マハタ養殖の先進地として知られる尾鷲では、三木浦でもその取り組みが続けられており、今では真鯛やシマアジといった多彩な魚が養殖されています。海に浮かぶ多数の養殖イケスは、町の豊かな海の恵みを象徴する風景です。

三木浦の町に入ってすぐの場所に「三木浦マリンパーク」という小さなビーチがあります。

観光地化されすぎていない、地元の人が楽しむような穴場で、夏場は海水浴をする人で賑わいます。
マリンパーク近くの堤防ではシーズンを通して釣り客が訪れます。


堤防からは魚影がはっきり見えるほど海が豊かで、漁業の町らしい生命力を感じられるスポットです。

帰り道の寄り道情報(ちょっと失敗談も)

三木浦を出たあとは「三木里ビーチ」に立ち寄るのもおすすめです。ただしハイシーズンの週末は駐車場が混み合うので注意してください。三木里を経由して紀勢道に乗れば、そのまま帰路にスムーズに合流できます。

ちなみに私は初めてのとき「尾鷲北ICで降りればいいや」と思っていたのですが、上り方面からは降りられない仕様になっていて失敗しました…。尾鷲でお土産を買って帰りたいときは「尾鷲南IC」で降りるのが正解です。これ、知らないと意外とやってしまうので要注意です。

 

まと

今回ご紹介した紀北町・尾鷲市の絶景スポットは、どこも車を停められる場所があり、ドライブ旅行でも安心して立ち寄れます。熊野灘を一望できる展望台から、歴史を感じる公園、港町の風景まで、それぞれに違った魅力があります。

熊野古道エリアを訪れる際には、ぜひ「駐車場がある絶景スポット」をチェックポイントにして、東紀州の海と山の景観を堪能してください。

 

※各スポットの駐車場や利用状況については、取材時点の情報をもとに記載しています。
現地の環境や規制は変わる可能性がありますので、訪問の際は最新情報をご確認ください。

※本記事の内容は、筆者が2日間にわたり取材・撮影したものをまとめたものであり、実際の移動順序とは異なる場合があります。ドライブコースとしてご参考にしていただければ幸いです。