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見どころ満載!熊野古道伊勢路・松本峠とレンタサイクルでの熊野市内散策

Update:


今回ご紹介する熊野古道伊勢路・松本峠は、苔むした石畳や七里御浜を一望できる眺望が楽しめることから、伊勢路の中でも1、2の人気を誇る峠の一つです。山登り初心者やお子様連れでも安心して登れますので、ぜひ一度歩いてみてください。

また、付近には世界遺産の鬼ヶ城や花の窟など見どころがとても多いので、レンタサイクルによる散策がおすすめです。

今回は、熊野市駅から松本峠を歩いた後、鬼ヶ城センターで自転車をレンタルして、市内のおすすめスポットを散策してみました。皆さんも世界遺産が凝縮した熊野市内を散策してみてはいかがでしょうか。


【松本峠】

JR熊野市駅前からスタート。「記念通り商店街」を通って松本峠の木本側登り口を目指します。所々に道標があるので、登り口までは迷わず行けると思います。


登り口には自由に使える杖が置いてあり、石畳の階段を上るのに不安な方はぜひ借りていきましょう。杖は峠を下ったところで返却することができます。


登り始めて5分程歩くと公衆トイレがあります。ここを逃すと峠を下るまでトイレはありませんので、心配な人はここで済ましておくと安心です。


熊野市駅前を出発して1時間程で峠に到着します。

竹林に囲まれた峠では、大きなお地蔵様が出迎えてくれます。お地蔵様の足元には鉄砲傷があり、昔妖怪と間違われて撃たれた傷跡だそうです。


峠から鬼ヶ城跡方面へ5分程歩くと東屋があり、ここから熊野灘と七里御浜の絶景が一望できます。熊野古道伊勢路随一といわれる景色をぜひ楽しんでください。説明板を見ながら景色を見るのもおすすめです。


峠へ戻り大泊側へ下っていくと、石畳の階段が現れます。こちらも熊野古道伊勢路随一といわれ、熊野古道らしく神秘的な雰囲気を感じられます。
苔むした石畳を下るのは少し怖かったので、杖があるととても安心感がありました。そして靴はやはりトレッキングシューズがおすすめです。特に雨の日は石畳が濡れていると滑る危険がありますので十分注意してください。


また、熊野市内でも熊の出没が確認されていますので、熊野古道を歩くときは鈴、笛、ラジオなど音が出るものを身につけるほか、単独行動を避けるなど十分注意してください。



【鬼ヶ城】

松本峠を下った後は鬼ヶ城へ向かいます。
鬼ヶ城は地震による隆起、風化と波の浸食によってできた大岩壁。とくにいちばんの見どころである千畳敷は圧倒される岩壁、波の音や潮風が相まってすごい迫力です。


鬼ヶ城センターでは、熊野市特産の柑橘「新姫」を使った新姫ソフトをテラス席で食べることができます。酸味が強く爽やかな香りで、たくさん歩いた後に食べるソフトクリームは格別ですよ。

◆鬼ヶ城センター◆
 三重県熊野市木本町1835-7
 TEL:0597-89-1502
◇売店
 10:00~17:00(平日)
 9:00~17:00(土日祝日)
◇テイクアウトコーナー
 10:00~15:00(平日)
 10:00~16:00(土日祝日)
◇リストランテ・マリーナ
 11:00~14:30(平日)
 11:00~15:00(土日祝日)

 

ここからレンタサイクルで市内を散策します。まずは市内に向けて、鬼ヶ城歩道トンネル(旧木本隧道)を通ります。トンネル内は暗いのでゆっくり気を付けて行きましょう。

このトンネルはとてもレトロで、異世界へ通じていそうな雰囲気をしています。調べてみると竣工が1925年(大正14年)だったので、来年で完成して100年になるトンネルだそうです。


【世界遺産熊野古道館】

鬼ヶ城センターから自転車で10分程走ると趣のある建物「世界遺産熊野古道館」が見えてきます。ここは、熊野古道を訪れる観光客の休憩所です。

1階が休憩スペースとなっており、30畳を超える畳のお部屋でゆっくりすることができます。またお弁当や飲み物の持ち込みもOKだそうです。

また、予約なしで、しかも無料で熊野市内の観光VRや那智黒石磨き、那智黒石の原石や熊野木材の端材を使った自由工作などが体験でき、磨いた那智黒石や工作はお持ち帰りできます。また有料でアロマスプレー作り体験や時計作り体験もあるので、時間のある方はぜひゆっくりしていってください。


◆世界遺産熊野古道館◆
 三重県熊野市木本町517-1
 TEL:0597-70-1391
 営業時間9:00~13:00、14:00~17:00
 休館日)毎週火曜日、年末年始(12月30日~1月2日)
 ただし、火曜日が祝日の場合は営業

 

【熊野古道おもてなし館】

「世界遺産熊野古道館」から5分程走ると「熊野古道おもてなし館」が見えてきます。

こちらも熊野古道を訪れる観光客の休憩所となっており、熊野市の特産品やお土産販売、熊野地鶏や新姫、古代米といった熊野の食材を使ったお食事やカフェメニューが味わえます。

私のおすすめは熊野地鶏うどんです。三重ブランドに認定されている熊野地鶏の歯ごたえもよく、そして新姫の香りがとてもさわやかなうどんです。


◆熊野古道おもてなし館◆
 三重県熊野市木本町204(本町通り)
 TEL:0597-70-1231
 営業時間:9:30~16:30、但し飲食提供は10:00~16:00
 (月曜日及び12/30~1/2休業、但し月曜日が祝日の場合営業)

 

【獅子岩】

「熊野古道おもてなし館」から10分程走ると、七里御浜沿いに熊野灘に向かって吼える獅子岩が見えてきます。世界遺産であり国指定天然記念物・名勝の獅子岩は、そばにある神仙洞(しんせんどう)と共に近くを流れる井戸川の上流にある大馬神社の狛犬にたとえられています。

獅子岩は日の出や満月、熊野大花火大会の花火を撮影するスポットでもあり、1年を通じて多くのカメラマンが撮影に訪れる場所です。

季節や時間によって様々な表情の獅子岩が見えますので、自分だけの獅子岩をカメラに収めてみてはいかがでしょうか。



【花の窟】

「獅子岩」から4分程走ると「花の窟」へ着きます。

「花の窟」は歴史書「日本書紀」にも記載され、「日本最古の神社」とも言われています。周囲は木々で覆われてとても神秘的な雰囲気です。手水舎の横には大きい丸石があり、「体の痛いところを触ってからこの丸石に触れると悪いところが治る」と言われているそうです。
高さ45mの大きな岩自体が御神体で、直接触れることができるので、たくさんの参拝者の方が御神体に目を閉じながら触れています。

「新しい自分に生まれ変わる」という黄泉がえりを象徴するパワースポットなので、花の窟に来られた方はぜひ触れてみてください。


隣接する「お綱茶屋」では、米作り発祥の地として知られる花の窟にちなんだ古代米「いざなみ米」を使った名物が味わえます。この日はいざなみ米を使ったみたらし団子をいただきました。醤油ベースの甘辛いタレがからんだ団子は絶品ですよ。


◆道の駅熊野・花の窟 お綱茶屋◆
 三重県熊野市有馬町137
 TEL:0597-88-1011
 営業時間 10:00~17:00
 食堂営業時間 11:00~14:00
 年中無休


【Hane Cafe】

「道の駅熊野・花の窟」から2分程来た道を戻ると、海が眺められる自然豊かなカフェ「Hane Café」があります。お店の前にはかっこいいバイクが止まっていて、ライダーの方もたくさん訪れるお店です。こちらのお店はランチやカフェメニュー、テイクアウトができる商品の種類が多いので、何回も来店したいお店ですね。


なかでもおすすめは1か月に2,000杯売れる人気ナンバーワン商品「飲む生しぼりモンブラン」です。3種類の厳選した栗を使った秋の限定ドリンクで、口の中に栗の香りが引き立ち、濃厚でなめらかな飲み心地が何とも言えません。テイクアウトして七里御浜を見ながら味わってみてはいかがでしょうか。


◆Hane Café◆
 三重県熊野市有馬町124-17-18
 TEL:090-2625-8859
 営業時間 11:00~17:00
 定休日 月、金曜日(祝日は営業)月1回日曜日
 駐車場 7台
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(ライター:向井K さん)