漁師町九鬼でオハイクルージングを楽しもう!
更新日時:
尾鷲市
▼目次
1.オハイって何?
三重県尾鷲市九鬼町は古くから漁業で栄えた町。九鬼水軍の発祥の地として知られ、有事の水軍、平時の漁師として織田信長に仕えていました。
そんな九鬼町には地中海に浮かぶマルタ島「青の洞門」のような「オハイ」と呼ばれる秘境があります。オハイは漢字で「大配」と書き、岩の一部に黄色の線が入り、その区画の漁場を表しています。中でも「オハイブルー」と呼ばれる断崖絶壁の絶景は、知る人ぞ知る観光名所として近年注目を集めています。
しかし、オハイまでの道は意外と険しいです。靴はスニーカーよりもトレッキングシューズや登山用がおススメ。ケガや事故にならないよう準備万端でお出かけくださいね。
今回は、体力に自信のない方やお子様も気軽に楽しめる「オハイクルージング」をご紹介したいと思います。
2.オハイブルーを見に行こう!
静寂な空気が漂う早朝。漁師町九鬼は静かに動き出します。船着き場に着くと係留された船が並びその中にクルージング船が停泊しています。
クルージング船に着いた後に船長さんから丁寧な説明があり、ライフジャケットを装着して出航します。
ロックフィッシュガイド九鬼水軍&絶景巡りオハイクルージング出船場所↓
九鬼漁港
クルージング船はゆっくりと動き出し九鬼漁港をぐるりと一周。
船の上から九鬼の町並みと海の中の魚たちやそれを狙う海鳥たちの営みが垣間見られます。人も生き物、町も自然。調和のとれた世界観が私たちを包み込みます。
ナサ崎
九鬼漁港を抜けて東に進むと太平洋の大海原。徐々に波が出てきてマグマが冷え固まってできた花崗岩の岩肌がむき出しになってきます。岩肌は規則正しく縦、横に割れ目が入り長方形や台形の形があらわになっています。
しばらく、船をナサ崎に走らせるとそんな地形の一カ所に石舞台のような水平な台座が見えてきます。ここをマナイタ島鼻といいます。
そこは波が打ち寄せる岸壁の淵にあり、海鳥達が羽休めをしていて野生の生き物の生活を観察することができます。運がよければイルカが出現するそうです!
九鬼大型定置網
漁師町九鬼は古くからブリの定置網漁で栄えてきました。正面に見える金属製の浮きは船外機の大きさをはるかに超えた大きさで、その下には船をすっぽり包み込むほどの定置網が仕掛けられています。
この定置網で春先に獲れる桜ブリは、脂と旨味のバランスが絶品で 1 ㎏あたり 2,500 円台(時価変動あり)と高級魚といっても過言でない九鬼の特産品です。
オハイ(大配)
九鬼大型定置網から船を走らせて徐々に城門のような岸壁が見えてきます。その岸壁の谷間に入口があり近づくとオハイブルーが目の前に広がってきます。
両側の岸壁に挟まれて奥まで入ると地中海に浮かぶのような壮観な景色を眺めることができます。
オハイブルー
これが本物のオハイブルー。水深 8 メートルとは思えない透明感。
青く澄んだ海の中に切り立つ崖のオハイが現れ、まさに圧巻の風景でした。登山では上からしか見ることができない絶景を大迫力の直近まで近づけるのはクルージングならでは。ガイドさんの説明を聞きながらオハイ以外にも沢山のスポットを回ることができ、大満足でした。
〈今回のルート〉
所要時間:1 時間 45 分程度
出航時間:午前/午後 ※天候によって変更するため相談が必要。
※登山の場合は片道 2 時間半(往復 5 時間)かかるため気軽にオハイを見たい方はこちらがおススメ‼
【オハイクルージングの予約方法】
まだまだ紹介していないスポットがいっぱい! ご予約方法はこちらのURLでご確認ください。
じゃらん観光ガイド 絶景巡り オハイクルージング↓
https://www.jalan.net/kankou/spt_guide000000222263/
ホームページからご予約↓
https://home.tsuku2.jp/storeDetail.php?scd=0000237823
※内容をご確認の上、直接こちらまでお電話ください。(080-2080-3080)
おススメの時間帯は午前中です。太陽の光が差し込みより輝く本当のオハイブルーが堪能できます‼
3.漁師町九鬼で海の幸を堪能!
オハイクルージングの後は浜焼き屋で海の幸を堪能。
九鬼町は漁師町。オハイクルージングの絶景を満喫したら、おいしい浜焼きはいかがでしょうか?漁師町ならではの海の幸を、オハイクルージングを運営している浜焼き屋で堪能しましょう。
ご予約はこちら
海鮮バーベキュー 浜焼き屋MAP↓
店主こだわりの浜焼きスタンダードコース 7,000円(税込み)
〈メニュー〉※季節によって変更あり
- 南伊勢産 あっぱ貝(ヒオウギ貝)
都会のスーパーでは中々お目にかかれないカラフルな二枚貝。肉厚な果肉はホタテより濃厚で磯の香りと口の中でとろける味は絶品です。 - 幻のカキ 渡利カキ
濃厚で口の中でとろける味はまさしく海のミルク!癖のない味は老若男女問わず好まれる一品です。 - フグ
フグ丸々一匹を豪快に網で焼く迫力は見ているだけでよだれが出てきます。その身はしっかりと詰まっていて歯ごたえがあり、味はどれだけ食べても飽きません。 - ブリカマ
網で焼いた瞬間、油が垂れ落ちブリの旨味が湧き出てくる様子を見るだけで食欲が倍増します。お酒にもご飯にもなんでも合う一品です。 - スルメイカ
食べた瞬間の歯ごたえやイカの旨味は癖になります。 - 自家製干物 マンボウのコワタ
コリコリした歯ごたえはお酒との相性抜群です。
【その他メニュー】
ホタテ、尾鷲産 ナガレコ野菜盛り、焼きおにぎり真鯛の潮汁、鯛カマ、大浅利、ベビーホタテ串、エクアドル産バナメイエビ串、ガスエビ、自家製干物 ウツボの干物、鶏モモ肉、フランクフルト、マシュマロ
九鬼の穏やかな海を眺めながら炭火でじっくりと焼いて浜焼きをいただきます。
制限時間がないので家族連れでもゆったりと過ごせます。
また初心者用の釣り教室(別途 2,200 円税込)もしていただけるのでお子さんと釣りを楽しみながら田舎時間を満喫することができます。
クルーズを楽しんだ後の浜焼きは豪勢な食材をこれでもかと大量に用意してくれています。心もお腹も満たされる旅でした!
4.漁師町九鬼周辺散策
肉球雑貨ホワイトアンドピーチ
猫のデザインが並ぶ雑貨屋さん
営業日:日曜日(ホームページで確認)
住 所:三重県尾鷲市九鬼町187-5
公式ウェブサイトはこちら
錦花堂
売り切れごめんの大人気和風のスイーツ店
営業日:不定休
住 所:三重県尾鷲市九鬼町1171-4
公式Instagramはこちら
トンガ坂文庫
週末限定営業の隠れ家的な本屋さん
営業日:土日(ホ―ムページで確認)
住 所:三重県尾鷲市九鬼町121
公式ウェブサイトはこちら
九木神社
菅原道真を祀る歴史ある神社
境内の樹叢は国の天然記念物に指定されています
住 所:三重県尾鷲市九鬼町
公式ウェブサイトはこちら
5.漁師町九鬼へのアクセス
〈電車〉
JR 尾鷲駅 (尾鷲駅発)⇒ JR 九鬼駅 (九鬼駅発)
・尾鷲駅時刻表
・九鬼駅時刻表
※電車で大阪市内から 5 時間程度、名古屋市内から 4 時間程度。
〈バス〉
尾鷲駅 又は 尾鷲市病院前⇒ 中学校前
・尾鷲市ふれあいバス時刻表
〈自動車でお越しの方〉
名古屋、大阪方面から: 紀勢自動車道 ⇒ 尾鷲北IC(3 時間半程度)
和歌山方面から: 熊野尾鷲道路 ⇒ 尾鷲南IC (和歌山市内から 4 時間程度)
・九鬼町観光駐車場(無料) ↓
※砂利の部分が観光利用者向け駐車場になります。
【最後に】
オハイクルージングの旅はいかがでしたか?近年、オハイへの登山客が増えていますが、往復 5 時間の道のりは登山の準備しないと熱中症で緊急搬送されるなどの事故につながっています。気軽にオハイブルーを見たいならオハイクルージングがおススメです。
皆さんも旅の計画は安全第一で決めましょう。ではでは良い旅を!
<記事制作>
文脈旅〜kokokara はじめる〜 峠広之さん