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華城山(はなじろやま)登山体験レポート!熊野灘と熊野市街の絶景を眺めませんか?

更新日時:

熊野市


巨岩の上から熊野の町並みと広大な熊野灘の景色を眺めてみませんか?
本記事は熊野市の低山 華城山(はなじろやま)を目指すための徹底解説レポートです。まるで大空を飛び回るトンビになったような体験を、ぜひ華城山で味わってみてください。

 

華城山を目指す前にチェックしておきたい3ポイント


華城山を目指す前に、

1.駐車場や駅からのアクセスが良い
2.往復約1時間で熊野の絶景を一望できる
3.山登りの準備は必須

の3つのチェックしたいポイントを押さえておきましょう。順番にご紹介していきます。

 

1. 駐車場や駅からのアクセスが良い


華城山は熊野市街にある標高102mの低山で、JR熊野駅や有料駐車場からアクセスが抜群です。公共交通でも自家用車でも、華城山登山にトライできます。

 

2. 往復約時間で熊野の絶景を一望できる


JR熊野市駅から華城山の頂上までは約30分ほど。休憩を挟んだり、頂上でお弁当を食べたりしても約時間30分ほどの時間を想定しておけば良いでしょう。ですので、世界遺産熊野古道の松本峠や鬼ヶ城など近隣のスポット散策と華城山登山を組み合わせるプランが十分可能です。

 

3. 山登りの準備は必須


ただし、低山だからといって華城山登山を甘く見てはいけません。場所によっては滑りやすい箇所や危険に感じる箇所、草木が生い茂った箇所などがあります。華城山の頂上を目指す際は、

  • 長袖・長ズボンの動きやすい服装
  • スニーカーなど歩きやすい靴
  • タオル
  • 水分や行動食
  • 天気予報のチェック
  • 熊よけの鈴など音が鳴るもの

等をしっかり準備して臨みましょう。

 

熊野市駅周辺から華城山頂上まで、詳しくご案内します


3つのチェックポイントを押さえた上で、いざ華城山の登頂へ!私が2024年10月に実際に歩いたルートをご紹介していきます。

スタート地点はJR熊野市駅です。車でのアクセスの場合は、熊野市駅から徒歩分の場所にある「熊野市駅前駐車場」をご利用ください。

 

町から見上げる華城山を目指そう


JR熊野市駅をスタートして、まずは熊野市街をテクテクと線路沿いに歩いていきます。

線路沿いいて山の上にそびえ立っている巨岩を目標にしてください。


華城山の巨岩が視界に入れば、熊野市街のルートの説明はほぼ不要です。


とにかく、華城山の巨岩の真下を目指して歩いて行ってください。もし、華城山へ登り始める前に水分が足りない、お手洗いに行きたい場合は、すぐ近くのコンビニ等に戻りましょう。


華城山の巨岩の真下あたりに到着しました。すると、「華城(はなじろ)←」の看板を発見できます。

 

ここからが華城山への登りの開始!無理せず自分のペースで進みましょう


まだ熊野市街ですが、登山はここからがスタートです。舗装された急斜面を登っていきます。


お察しのとおり、結構な急斜面です。えっこんなに急な道なの?と不安になった方…ご安心ください。急斜面という点では、ここが一番の難所です。ゆっくり自分のペースで登りましょう。


さて、ここからは野性味あふれる自然の道に突入します。看板を見つけて、草木を払って先に進んでください。杖があると良いかもしれません。


足元に気をつけながらゆっくりと登って行きましょう。


竹林が広がるスポットにて、乱れた息を整えます。天を仰いで、気持ち良い森林浴を楽しみました。


登山道には世界遺産 熊野古道と共通する趣ある石積みの姿も。鳥の鳴き声や草木が風でなびく音に耳を傾けながら、目の前に広がる神秘的な光景にもしばらく見入ってしまいました。


野性味あふれる自然の道を登り切ると、開けた場所に到着します。


そこでこちらの看板を発見!華城山の頂上まで約10分です。

「華城山から 日の出を見れば 魔見ヶ島(マブリカ)に黄金の波が打つ 木本節より」 と看板には書かれています。今回は正午前の登山の様子をお送りしていますが、きっと日の出の景色もさぞ美しいことでしょう。

 

供養地蔵にご挨拶して、華城山の頂上へ


これまでの野性味あふれる自然の道とは打って変わって、スッキリとした道を進んでいきます。登りもありつつ、尾根を歩いて巨岩を目指していく、そんな印象の道です。


ただし、苔のついた石の階段などはツルッと滑りやすい箇所がありますのでご注意ください。しっかりと地面を確かめながら、歩いて行きましょう。


登山道の途中には供養地蔵があります。昭和10年にたくさんの方が腸チフスに罹患され、犠牲になった方もいたそうです。犠牲者を弔うために当時の木本漁業協同組合によって供養地蔵が祀られました。


供養地蔵に手を合わせて、先へ進んで行きます。突き当たったところで、看板「華城山←」の方向へ。


ここの登山道は斜面になっていますので、ズルっと滑り落ちないように気をつけましょう。


ゴールが近づいてきました。足だけでなく手も使って、木や設置されたロープなどの助けを借りながら登って行きます。


「ようこそ華城へ」の看板を発見!ゴールはスグそこ。


草木と巨岩の道を進んだ先に空が覗いています。これは…紀北町の便石山「象の背」でも感じた絶景の予感を彷彿とさせます。

 

華城山でトンビの目線を体感!熊野の観光スポットを一望しよう


お待たせしました!こちらが華城山の頂上からの景色です。

眼前には世界遺産熊野古道浜街道あり、延長22kmの日本一の砂礫海岸でもある「七里御浜」と熊野市の町並みが広がっています。

※.巨岩の上には柵などがありませんので、常に細心の注意を払ってください。


頂上に到着した際、一羽のトンビが飛び立って行きました。おそらく、トンビは華城山の主。華城山の頂上からいつもこの景色を眺めているのでしょう。しばし、住処にお邪魔します。


出発したJR熊野市駅や線路が良く見えます。ちょうど、JR熊野市駅から電車が出発しました。町の様子がなんだかミニチュアの世界のようです。


海の方面に目を向けてみます。鬼ヶ城の方に「魔見ヶ島(マブリカ)」を見つけました。


さらに水平線の向こうには船の姿を発見!おそらく、想像以上に大きな船なんでしょう。


続いて、獅子岩のあたりに目を向けます。七里御浜に寄せる波のきらめきに目を奪われてしまいますね。


最後に海とは反対側を振り返って見てみましょう。雄大な山の景色が広がっています。東紀州は国道42号沿いの七里御浜と海の景色だけでなく、山の景色も素晴らしいです。


また、月には華城山の頂上鯉のぼりが揚がります。大空を泳ぐ鯉のぼりと熊野の絶景の絵は、想像するだけでワクワクしますね。

 

熊野の絶景を眺めながら食べる、名物 サンマ寿司が格別


絶景を存分に楽しんだ後は、東紀州名物 サンマ寿司でランチタイムです。サンマ寿司は熊野灘沿岸に伝わる祝いの席や祭事等で食べられてきた郷土料理です。熊野古道水と合わせて、「ファーマーズマーケット ほほえみかん」で購入してきました。


何だかサンマ寿司が輝いて見えます。華城山を根城にしている主(トンビ)がいますので、風だけでなく頭上にも注意しておきましょう。


華城山の頂上でサンマ寿司を頬張ります。さっぱりと酸味が効いていて噛めば噛むほど、味わいにうっとりします。熊野絶景とサンマ寿司のセットは、非の打ち所がない最高の組み合わせでした。

 

同じルートで下山  岩肌ですべらないように要注意


華城山の頂上でのランチでまったり過ごした後は、ゆっくりと元の道を通って下山していきます。特に急斜面の道は、登り同様に木やロープなどを使って安全に下りましょう。


苔のついた滑りやすい石にも注意しましょう。

 

東紀州のお土産GET!熊野市駅前特産品館に立ち寄ろう


無事、熊野市駅周辺まで帰ってきました。最後にJR熊野市駅前にあるオススメのお土産処「熊野市駅前特産品館」のご紹介です。


熊野市駅前特産品館では、熊野市や東紀州地域のお土産がギュッと集結しています。人気の柑橘ゼリードリンクや洋菓子、登山後にグビッと飲みたい御当地ドリンクなどなど。気になるお土産を、ぜひ手に入れてください。

●熊野市駅前特産品館

住所 三重県熊野市井戸町656-3(JR熊野市駅前)
電話番号 0597-89-6018
営業時間 9:00~18:00
休業日 年末年始(12/30〜1/2)は休業
駐車場 近隣に有料駐車場あり
公共交通でのアクセス JR熊野市駅から徒歩約1分
車でのアクセス 熊野大泊ICから車で約5分

 

今度の週末に、華城山へ出かけませんか?


熊野市をはじめ、東紀州地域には世界遺産 熊野古道も含めて、気軽に登れる低山があります。華城山を登ってみたい方は本記事を参考に、トライしてみてください。

なお、近年、この地域でもクマの出没情報が相次いでいます。
登山の際は、鈴、笛、ラジオなど音の出るものを携帯し、単独行動は避けてください。

(ライター:濱地 雄一朗 さん)