【天下の奇祭】男たちの怒号と熱気が渦巻く!尾鷲市「ヤーヤ祭り」
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尾鷲市

毎年2月1日~5日に尾鷲神社例大祭ヤーヤ祭りが行われます。
白装束の男衆が激しくぶつかり合う天下の奇祭として知られています。
尾鷲神社の主祭神が武速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)で日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征では危機を救ったとされています。(神社HP)
神社には主祭神はじめ22柱の神々が鎮座していて、どんな願い事に対してもお力添えがあるといわれています。
街中が舞台になるヤーヤ祭りをご紹介します。
矢来(やらい)

ヤーヤ祭りは旧尾鷲町の20町から毎年2町が梼務町となり、ヤーヤ祭りのメインともいえる練りは梼務町で行われます。
一番祷(とう)の天満町・祷人(とうにん)宅前に組まれた矢来。
この中で2~4日まで練りが行われます。

二番祷知古町(じろこまち)の矢来。
道路の形に合わせて設置します。
扉開き

1日0時から全町の役人(やくど)が尾鷲神社に集まり、扉開きを行います。
社内には正装した役人が整列し、外では提灯が整然と置かれ、その時を待ちます。
祷屋の前には高張り提灯

練りは夜の行事なので、提灯が目安になります。
「OO町さんが来てくれました」と案内が入ります。
矢来には高張を固定する場所が用意されています。
練り(2~4日)

各町の若者が集まってきます。
「チョーサじゃ、チョーサじゃ」と声をかけながら二手に分かれて、練りが始まります。
男衆が激しくぶつかり合う様子は迫力満点です。
危険そうに見える練りですが、不安全行為が見えると注意があり、練りは始まりません。以前より時間も短くなっています。
寄せ太鼓

練りの間は、尾鷲節寄せ太鼓の連続生演奏。1時間あまりを奏者が代わりながら演奏します。
垢離かき

約1時間の練りを終え、冷たい海で垢離(こり)かき。ヤーヤ祭りの成功を祈願。
真冬に海に飛び込む様子も圧巻です。
※こり=こおり(地元発音)

垢離(こり)かきを終え、神社へ。
一日の行事はこれで終了。
道中手踊り (5日)

最終日は大名行列が神社に向かいます。
18町の行列(約670人)の先頭を切って北浦町神楽が進みます。

来年の祷屋を受ける林町が尾鷲節踊りを披露します。

生演奏の尾鷲節を聞くと尾鷲人はワクワクしてきます。
幼い頃から耳にしている音。
原体験といえる風景…

尾鷲神社で神楽奉納する北浦町神楽の皆さん。
林町の尾鷲節が到着

列の後半は何でもありの仮装グループ。
カーニバルの雰囲気。
神社で奉納する一番祷・天満町の長刀振

道中随所でポーズをとり、羽二重の衣装に歌舞伎風化粧で、大名行列の中で一番華やかな役を演じます。

5日の夜の垢離(こり)かきは直接海に入るのではなく、高張の柄を海水に浸けて行います。

潮で清められた高張は大弓(おおゆみ)の儀の舞台背後に並べられます。
弓射(ゆみゆい)は祷屋の2人が烏帽子(えぼし)に素襖(すおう)の出で立ちで、紀州藩小笠原流の古式に則り行います。
矢取(やとり)

14m離れた37cmの的に1回2射。
14射放った矢を、毎回矢取の男児が届ける。
※やとり=やーとり(地元発音)
最終日の神事 大弓の儀
豊漁と豊作を占います。
的に当たると太鼓が打たれ、場が盛り上がります。
尾鷲節寄せ太鼓
祭りといえば、この太鼓が欠かせません。
若い女性で叩ける人も多く、昼間の行列でも見かけます。
叩く順番を待つ皆さん

マイ・バチを手に、太鼓堂の前で演奏の順番を待つ皆さんです。幼い頃から練習しているので太鼓をたたける市民が多く、この夜も長い行列ができました。最高の太鼓を叩けて、横笛奏者の協奏つき。この晩は横笛8名でした。大音響への苦情はありません。
これが終わると、祭りのクライマックス・獅子頭(有形民俗文化財)の出御(しゅつぎょ)があります。昔は境内で行われており、翌日は獅子が海を向いたとか山を向いたとか話題になっていました。
今年の獅子頭は360m海側の八幡橋近くまで移動しました。盛り上がる様子は、来年あなたの目で確かめてみてください。
