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「七里御浜」を歩いて、景色や音を楽しみましょう!

更新日時:

熊野市

御浜町

紀宝町

 

▼目次
1.七里御浜の海岸を楽しむ
(1)海岸に降り立つ魅力
(2)景色を楽しむ
(3)音を楽しむ
2.七里御浜を満喫できるスポット
(1)道の駅「熊野 花の窟」(JR有井駅から1.2Km)
(2)道の駅「パーク七里御浜」(JR阿田和駅すぐ)& 七里御浜ふれあいビーチ

1.七里御浜の海岸を楽しむ

「七里御浜」は全長が22kmにも及ぶ日本一長い砂れき海岸で、「日本の渚100選」「21世紀に残したい日本の自然100選」などに選ばれている、東紀州を代表する景勝地です。熊野古道の松本峠などから雄大な海岸線の眺望を楽しむのもいいですが、たまには海岸に足を延ばしてみませんか。これまでとは違った七里御浜の魅力に触れることができると思いますよ。

(1)海岸に降り立つ魅力

・車やJRで熊野市から御浜町・紀宝町を走っていると、七里御浜を垣間見ることができます。しかし、それで満足しては、あまりにもったいない・・・。少し足を止めて海岸に降り立ってこそ体感できる魅力がありますので、ぜひ味わってみてください。

・七里御浜は天候によって、空や波の色だけでなく、風や空気の感触、海の匂いなど、いろいろな表情を見せてくれます。晴天で、ほどよい波の時はもちろん、そうでない時も、違う一面を見せて視覚や聴覚を楽しませてくれます。曇天の海と空であっても長い長い水平線はハッキリと見えますし、穏やかな波であっても寄せては引いていく波がしっかりと心地よいサウンドを奏でて訪れる人を癒してくれます。

・海岸にある色とりどりの石は、「みはま小石」と呼ばれています。この小石は「拾い子さん」の手によって拾われ、アクセサリーや庭園の敷石にも利用される綺麗な石だそうです。七里御浜を訪れた際はぜひみはま小石を手に取ったり、その上を歩いてその感触を体感してください。お子さんは、大小さまざまな石を積み上げたり、きれいな石を探したりして遊ぶこともできますよ。なお、海岸を歩くときには、足下がしっかりした履き物(スニーカーなど)をおすすめします。

(2)景色を楽しむ

・七里御浜での楽しみの1つめは「景色」です。海岸に降り立つと、海の広さと空の広さを目一杯感じることができます。ほぼ180度、視線のずっと先まで広がる海岸線と水平線。水平線に小さく船が点在しているのを見かけることもあります。テトラポットに視界を邪魔されることもありません。これだけ圧巻の景色を見ることができる海岸は、なかなかありません。大海原を間近で望む非日常的な開放感は、日頃のストレスを大いに緩和させることでしょう。曇り空であっても、空と海の色の差=水平線が目にははっきりと映ります。「曇天の空と海の色の違いを水彩画で表現するには、どのような色づかいにすればよいか?」なんて考えるほど、視覚的な面白さがあります。

・好天に恵まれ、青い海、青い空を見ることができたなら最高です。日頃のストレスが吹き飛ぶ爽快感、しばらくの間、その壮大さに魅入ってしまうに違いありません。海の青、空の青を見ると精神を安定させるセラピー効果がある、と言われています。さらに、太陽の光を浴びると(日焼けにはくれぐれも注意が必要ですが)、脳から「セロトニン」が分泌され、脳を活性化しメンタルをポジティブにしていくとも言われています。

・そして、視線を左右に移せば延々と海岸が続いています。そうです、ここは熊野古道伊勢路の浜街道なんです。熊野速玉大社がある新宮をめざして多くの巡礼者がここを通りました。そんな悠久の歴史を感じることができるのも七里御浜の魅力ですね。

(3)音を楽しむ

・七里御浜でのもう1つの楽しみは「音」です。波打ち際から離れても、波の音がしっかりと聞こえ、大海原の迫力を全身で感じることができます。砂れき海岸特有の「波が引くとき、小石が擦れ合いチャリチャリする音」は、海岸に降りたってこそ、しっかりと耳に届きます。雄大な海の景色と砂れき海岸特有の心地よい音、この2つの組み合わせを同時に楽しめる海岸は、日本広しといえど希少です。

・波の音には、心を落ち着かせる「1/Fゆらぎ」があると言われています。波の音を聞くことによって脳波にα波が出て、脳の活性化、免疫力UP、ストレス解消などの効果があるとされています。太平洋の外海に面しているだけあって、穏やかな波の日であってもしっかりと波の音を楽しむことができます。むしろ、「砂れき海岸ならではの音」は、穏やかな波のほうがよく聞こえることでしょう。当然ながら、波が高いときには大迫力のサウンドです。七里御浜のサウンドをぜひ一度聞いてみてください。


七里御浜動画

2.七里御浜の海岸を満喫できるスポット
(1)ビュースポット1:道の駅 熊野・花の窟

・トイレがあり、ショッピングもでき、何より海岸へ出やすい、という意味で、お勧めポイントの1つです。道の駅と花の窟神社の間にある信号を渡ると、階段もスロープもあり、海岸までスムーズに降りていくことができます。ここの海岸のおすすめポイントは次の2つです。

○左を見ると熊野の名所「鬼ヶ城」「獅子岩」といった奇岩、右を見ると遙か彼方まで海岸と水平線、と対照的な景色を楽しむことができます。

○また、ここでは「みはま小石の砂浜」と「ウミガメが産卵する砂浜」という七里御浜の2つの砂浜を見ることもできます。
(七里御浜はウミガメが産卵することがある場所としても知られています)

いろんな角度で写真を撮ってみると面白いかもしれませんね。

・この道の駅の売店「お綱茶屋」でのお買い物、イチ押しは「和三盆ほろり」(4袋8枚入780円)。その名の通り、和三盆の上品な甘さ、クッキーなのにホロリとした口溶けの柔らかさはたまりません。美味しいだけでなく、一口で頬張れる食べやすさ、パッケージにも熊野らしさと品があって、1箱のお土産の量・サイズとしてもちょうど良くお土産にもピッタリです。ぜひ一度味わってみてください。

●道の駅:熊野・花の窟

住所 三重県熊野市有馬町137
電話番号 0597-88-1011
定休日 年中無休
営業時間 10:00~17:00
(お綱茶屋 10:00~16:00)
駐車場 有(店舗前と横に6台)
イートイン 有(フリースペースあり)
アクセス 国道42号沿い。 JR紀伊長島駅から徒歩約16分(約1.1km)
駐車場
公式HP https://hananoiwaya.com/otunacyaya/cyaya_index.html

(2)ビュースポット2:道の駅 パーク七里御浜 & 七里御浜ふれあいビーチ

・もう1つのお勧めポイントもやはり、七里御浜の名前をそのまま冠した道の駅です。駐車場の目の前にある大きなスロープの陸橋「黒潮橋」を渡るとすぐに海岸近くまで出られます。黒潮橋からは海岸すぐ脇の展望台のように七里御浜や熊野灘に木々の緑を加えた眺望が楽しめます。すぐ横の公園にある椰子の木は、南国ムードを高めてくれます。もう少し先にもお勧めポイントがあります。紀宝町方面へ500mほど南下したところにある「七里御浜ふれあいビーチ」、ここには駐車場もトイレも整備されており、階段・スロープもありますので、こちらを利用する手もあります。また、ここは海岸の幅がとても広く、高低差もあるので、「砂れき海岸」の迫力を味わえます。沖合の岩場等の影響なのか、迫力のある波を見られることが多いので、ぜひ一度訪れてみてください。

・この道の駅に寄った際の、イチ押しは「みかんジュース飲み比べ」(3ショット500円)。2階の「つじマルシェ」で楽しむことができます。御浜町は「年中みかんのとれるまち」をキャッチフレーズにしているだけあって、みかんの種類がとても豊富です。ここでは十種類以上のジュースから3つ選んで飲み比べることができます。さまざまな色のもの、色は似ているのに味がまったく異なるもの・・・。品種名はもちろん、酸味・甘みなど、それぞれの特徴についても解説があるので、ぜひ、飲み比べに挑戦してみてください。みかん好きにはたまりません。味の違いに驚きますよ!

●道の駅:パーク七里御浜

住所 三重県南牟婁郡御浜町大字阿田和4926-5
電話番号 05979-2-3600
(つじマルシェ 05979-2-3975)
定休日 年中無休
営業時間 観光センター     9:00~17:30
ショッピングセンター 9:00~21:00
(つじマルシェ    9:00~17:30)
駐車場
公式HP https://www.michinoeki-mihama.com/

【最後に】
七里御浜は全域が遊泳禁止です。また、急に高波が来ることもありますので、波打ち際では十分注意してくださいね。


(ライター:紀宝町しょーじい さん)