16 松本峠(熊野古道伊勢路)
松本峠(熊野古道伊勢路)
まつもととうげ
歩行時間
①約2時間(大泊駅~熊野市駅) ②約2時間45分(大泊駅~花の窟~有井駅) ③約2時間20分(大泊駅~鬼ヶ城~大泊駅)
距離
①約4.1km(大泊駅~熊野市駅) ②5.6km(大泊駅~花の窟~有井駅) ③4.9km(大泊駅~鬼ヶ城~大泊駅)
標高
135m
コースの特徴
ほとんどの道に美しい石畳が残り、竹林に囲まれた峠では、等身大ほどのおおきなお地蔵様が出迎えてくれます。
松本峠を越えれば、浜街道を経て新宮まで峠越えはありません。
かつての巡礼者が、七里御浜の向こうの新宮に鎮座する熊野速玉大社に思いを馳せたであろう場所です。
鬼ヶ城跡から鬼ヶ城センターへ遊歩道を下ると、大泊駅へ戻るショートコースもあります。
松本峠を歩く際には、スマートフォン等のアプリで松本峠の解説音声を視聴できる 音声ガイドをご利用ください。
コースの見どころ
江戸の石畳
時折真っ赤なカニも横切る、苔むした石畳を歩きます。石畳の側面が見事な石垣で固められています。
松本峠
建ったその日に妖怪と間違えられて鉄砲傷をつけられてしまったという、大きなお地蔵様が出迎えてくれます。
東屋からの眺望
峠から約10分程東へ歩くと、熊野速玉大社がある新宮まで約25kmも続く七里ヶ浜と、山並みが一望できます。
明治の石畳
明治元年に木本と古泊の漁師が鮪の水揚げに関する騒動を起こしました。この石畳は、代官所が罰として漁師達に築かせたものです。
鬼ヶ城
国指定名勝天然記念物「鬼ヶ城」は、海風蝕と数回の大地震で隆起した凝灰岩が作り出した奇景が約1kmにわたって続く名勝です。鬼と恐れられた海賊多我丸(たがまる)を、坂上田村麻呂が沖に浮かぶ魔見ヶ島から矢を放って征伐したという伝説が残っています。世界遺産登録地です。
花の窟
日本書紀に伝わる、イザナミノミコトが葬られたといわれる御陵で、高さ45mの巨岩が御神体で社殿はありません。かつての自然崇拝の姿を今に伝える場所であり、世界遺産登録です。
獅子岩
巨岩「獅子岩」は高さ25mの国指定名勝天然記念物で、世界遺産。古くから隣の神仙洞とともに熊野市山中の大馬神社の狛犬とされています。
産田神社
産田神社は、イザナミノミコトが神カグチノミコトをこの地で生んだことに由来して"産田"の名がついたと言われています。太古から安産と子育てを祈願した祭礼が執り行われています。
マイカーで行く熊野古道の旅
■駐車スペース
【JR大泊駅側】
○国道42号線松本峠登り口付近駐車場(駅から徒歩15分/バス停から徒歩10分)
【JR熊野市駅側】
○熊野市駅前駐車場※有料(駅から徒歩2分/バス停から徒歩すぐ)
◆マイカーで来訪での歩きイメージ◆
Aパターン
START 松本峠登り口付近に駐車
⇓
大泊方面~熊野市方面へ歩く
⇓
【熊野市駅】または《熊野市駅前バス停》
⇓【列車】or《バス》
【大泊駅】または《大泊バス停》
⇓
GOAL 駐車場に戻る
Bパターン
START 熊野市駅前駐車場に駐車
⇓
【熊野市駅】または《熊野市駅前バス停》
⇓【列車】or《バス》
【大泊駅】または《大泊バス停》
⇓
大泊方面~熊野市方面へ歩く
⇓
GOAL 駐車場に戻る
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