22 浜街道(熊野古道伊勢路)
浜街道(熊野古道伊勢路)
はまかいどう
歩行時間
約9時間
距離
約26.6km(JR熊野市駅〜JR新宮駅)
コースの特徴
浜街道(北):熊野市街から七里御浜に沿って、熊野速玉大社が鎮座する新宮を目指すのが浜街道です。
この街道に峠越えはありませんが、多くの巡礼者が志原川や市木川の河口を渉際に波にさらわれ命を落としました。平坦な道ですが、距離が長いのでそれなりの体力が必要です。
浜街道(南):七里御浜の海岸沿いや、少し山側の見晴らし良い高台を歩き、川の熊野古道として世界遺産にも登録されている熊野川に出ます。
熊野川の向こうは熊野権現の聖地。
巡礼者の感慨はいかほどだったのでしょうか。熊野速玉大社への参拝を終えた巡礼者は、熊野那智大社や熊野本宮大社を目指してさらに旅を続けました。
コースの見どころ
有馬立石の道標
ここを追分として、左は浜街道を経て新宮、右は本宮道を経て本宮に至りますが、本宮への道は神木までは大変難儀です。
巡礼供養碑
かつては橋もなく、波の引き間を利用して河口の浅瀬を走り渡りましたが、波にのまれる人もありました。志原川尻には巡礼供養碑があります。
浜辺の水神塔
河口に積もった浜砂利のため海水が逆流し集落・田畑を水浸しにしました。こうした自然災害から守るため市木川河口に水神塔が建っています。
市木一里塚跡
六部の墓
海岸沿いの林の中には、江戸時代に熊野三山参拝の途中に命を失くした六部の墓があります。
徳本上人名号碑とえびす様
徳本上人を讃える石碑とえびす様が祀られています。かつては旅館や茶屋があり、巡礼や筏師達の休憩の場所でした。
加持鼻王子権現跡
特徴的な岩のかたちが印象的な伊勢路にあった数少ない王子の一つです。津波で2度流され、今は井田上野口JRガード近くに移し祀られています。
成川の渡し跡
巡礼者達は長い旅の末に、ここから舟で対岸に渡り熊野速玉大社へ辿りつきました。
マイカーで行く熊野古道の旅
■駐車スペース
【JR熊野市駅側】
○道の駅熊野花の窟(駅から徒歩20分/バス停から徒歩すぐ)
【JR阿田和駅側】
○道の駅パーク七里御浜(駅から徒歩2分/バス停から徒歩2分)
◆マイカーで来訪での歩きイメージ◆
Aパターン
START 道の駅熊野花の窟に駐車
⇓
熊野市方面~阿田和方面へ歩く
⇓
【阿田和駅】または《阿田和駅前バス停》
⇓【列車】or《バス》
【熊野市駅】または《花の窟バス停》
⇓
GOAL 駐車場に戻る
Bパターン
START 道の駅パーク七里御浜に駐車
⇓
【阿田和駅】または《阿田和駅前バス停》
⇓【列車】or《バス》
【熊野市駅】または《花の窟バス停》/《熊野市駅前バス停》
⇓
熊野市方面~阿田和方面へ歩く
⇓
GOAL 駐車場に戻る
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